ロードバイカーたるもの、自転車を漕ぐ以外に使用する筋肉をつける行為など言語道断、自転車に必要な筋肉以外は削ぎ落し、PWRを上げる為、1gでも体重を減らす努力が必要と考える。
例えばランニング。
ランニングは持久力をつけるにもってこいだと直感的に思ってしまうがそこに落とし穴がある。 走る時とロードバイクで使う筋肉は全く違うと言っていい。
仰る通り、ランニングは心肺機能を強化するのに一役買う可能性はあるが、その強化はローラーやエアロバイクでも可能、わざわざ使わない筋肉がついてしまうリスク・怪我のリスクをかぶってまでランニングで心肺強化をする必要はないわけだ。
しかし一つ問題がある。
私は2週間後、会社のマラソン大会に出場せねばならぬ。
これには参った。
オレは強い。
オレはこの課のエースだ(自称)。
(自称)エースである以上、この戦い、結果が求められる。
だがしかしだ。我が肉体に余計なウェイトをつけるわけにはいかぬ。
このジレンマ、如何すべきだろうか。
暫くのマインドサーチングの後、
私はとある解決策を見出した。
そうだ、NIKE ヴェイパーネクスト%、買おう。
〜NIKE ヴェイパーネクスト%とは〜
ご存知、箱根駅伝で一世を風靡した所謂”厚底シューズ”だ。
"ドーピングシューズ"なる異名も持ち、大会での禁止も検討されたと聞く。
ランニング界のレーザーレーサーと言えるだろう。
アシンメトリのカラーリングがなんともイかしている。
だがその性能は本物で、あたかも下り坂のように平坦を走れるという。
このシューズがあれば、より効率的に走ることが可能、余分な筋肉量の増加も最低限で済むと考えた。
だが入手するにあたり問題が2つ浮上した。
まず私を逡巡させたのはその値段だ。
家に届いたらまた怒られるに違いない。
3万円だ。待ってくれ。この金額が出せるなら前から欲しかったGIROのかっこいいビンディングシューズが買えてしまう。
2週間後のマラソン大会の為だけに、こんな博打のような勝負をしてよいんか。
私がトッププレーヤーで、本物のエースなら分かる。
が、正直に言うと私はランニング初心者であり、実はエースではない。
素人が履いたところで効果を実感できるか解らぬ。
そしてもう一つ。
このシューズの寿命は160kmで尽きる。
さすがに衝撃を受けた。ランニングシューズってこんなもんなんか。
そんな耐久性聞いたことないよ。
1km走るのに、200円かかる。
ロードバイク 界現状最強と謳われるタイヤ ”Continental Grand-Prix 5000”の耐久性は約5000kmと考えるとランニングコストはおよそ200倍である。ランニングだけに。
圧倒的に割に合わぬ。
たまらず私はNIKEに知見のある(自称)我が弟に連絡を取った。
彼は元陸上部である。
ほう、なるほど。
そうなのか。
ポチィッッッッッッッ!!!
長くなってしまったので、レビューは別記事に譲らせて頂きたい。