きれいなチェーン、フレームのロードバイクに乗っていると、気分も爽快になります。
正しく効率的に洗車すると、愛車を素早く綺麗に保つことができ、
また本来の性能を取り戻すことができます。
今回は家の中でできるロードバイク洗車方法を紹介していきます。
Contents
準備するもの一覧
手袋
汚れが直接手につかなければ究極はなんでも良いです。
おすすめなのがテムレスという手袋。
#手が蒸れないから”テムレス”
耐油性も高く、また肉厚なので手の怪我もある程度防げて安全です。
ホームセンターで400円くらいで売っているものです。
チェーンフックだか、チェーンホルダーだか
元々輪行用のパーツなんだとか。
このアイテム使うことによって、
ホイールを外しつつクランクを回しながらの洗車が可能となります。
持っていると非常に便利なアイテムの1つです。
因みに今回使用したのはコチラ。
PARKTOOL(パークツール) ダミーハブ各種ケミカル
チェーンクリーナー
ワコーズのチェーンクリーナーをチョイスします。
素材に優しい(ゴム樹脂塗装面を侵さない)特徴があります。
速乾性がなく、ウェットだけど粘度低めのサラサラ系。
石油のような匂いも少ないので室内での使用も許容範囲です。
※パーツクリーナーを選ばないように注意!
パーツクリーナーとチェーンクリーナーは似て非なるものです。
パーツクリーナーは速乾性なので、
遅乾性のチェーンオイルと同じ洗浄効果を得るには5倍量のパーツクリーナーを使うハメに。。。
水性洗浄液
屋内では直接水を流せませんので、
WAKO'sフォーミングマルチクリーナーが最適です。
噴射後にフォーム(泡)状になるので、飛び散りもなく、
洗い流す必要なくウェスで拭くだけでOKなのがポイント。
神ケミカルです。
チェーンオイル
様々なオイルが販売される中、
家の中かつ短時間洗車を想定し、
水置換性の機能があるWAKO’sチェーンオイルをチョイス。
※水置換性とは:
部品が水で濡れていても、水を押しのけてオイルが入り込んでくれる機能を言います。
防錆剤
WAKO'Sのラスペネがオススメ。
洗車後にディレーラー周りやオイルを塗布していない箇所に吹きかけます。
※WAKO'Sのケミカルは他製品と比較しても若干高価なものが多いですが、
やはり高いものはその分性能がイイ。
イイ装備で、少しでも作業効率とクオリティを上げていきましょう!
#WAKO'S信者
その他小物
マイクロファイバーウエス
普通のウェスでも良いですが、マイクロファイバータイプの方が汚れが落ちやすいです。
100円ショップで売っているものも十分立派です。
古新聞紙
ケミカルが床に垂れるのを防ぎます。
1日分よりも気持ち多めで。
ブラシ
チェーンクリーナに付属しているものでもOKです。
こちらも100円ショップに立派なものが売っています。
実際に洗車していく
チェーンクリーナーを全体的に吹きかける。
まず最初に、全体的に油汚れを落とします。
ホイールを外し、
チェーンクリーナーを全体的に軽く吹きかけていきます。
最初はかなりザックリでOK。
吹きかける場所は以下の5箇所。
①チェーンリング
②フロントディレーラー
③プーリー
④リアディレーラー
全体的にちょっと湿ったなと感じるレベルでOK。
⑤最後にチェーン。
曲がってるところ目掛けて、
チェーンの中に入るように噴射します。
クリーナーをチェーンの中に押し込んでいくようなイメージです。
ブラッシング
ブラッシングをして、汚れに刺激を与えていきます。
チェーンクリーナーに付属のブラシを使います。
チェーンクリーナーを噴射したところを、叩くようにブラッシングしていく。
触れるところは触っていきましょう。
汚れが浮くことによって、落ちやすくなります。
歯磨きのようにブラッシングしていきます。
チェーンをブラッシングします。
ここは強めにテンションをかけながらブラッシングましょう。
チェーンはローラーとピンをサイドプレートで挟み込むような構造で、
ローラーの中に溝が切ってあって油が貯まる仕組みになっていますが、
そこに油が溜まりやすいです。
ブラシでローラーを回し、
チェーンクリーナーの成分を中に入れるイメージです。
ゴシゴシやっていきましょう。
フォーミングマルチクリーナーで油を落とす
まず、ウェスでまずざっくり汚れを軽く吹き上げましょう。
水は使わなくてOK。
その後、フォーミングマルチクリーナーの出番です。
フォーミングマルチクリーナーを、
チェーンクリーナーを吹いたた同じところに吹きかけていきます。
噴射されたもちもち泡が、
汚れや油と反応すると液体になって流れてくれます。
まずチェーンリングとフロントディレーラー周りに吹きかけます。
チェーンクリーナーで油が溶けている状態です。
次にリアディレーラー、プーリー周り。
泡がパーツの中で成長して中から汚れを流れ出してくれます。
チェーンにも吹きかけていきます。
ここでチェーンをネジると、うまく汚れが出てきてくれます。
下に液体が垂れてくるので新聞での養生は忘れずに!
ウェスで汚れを拭き取っていく
マイクロファイバーウェスがオススメです。
汚れや水を吸い取りやすく、作業時間短縮につながります。
100円ショップにも立派なマイクロファイバーがあります。
早速水気を拭き上げていきましょう。
先ほどフォーミングマルチクリーナを吹きかけた場所を
ガッツリと拭いていきます。
ゴシゴシ拭いていきます。
なるべく水気は残さないようにしましょう。
一番大事なのはチェーンのローラーの中です。
チェーンをネジった時、
汚れが多いとジャリッと音がします。
綺麗になってきました!
チェーンがピカピカになりました!
この状態で初めて、
チェーンオイルの性能が100%発揮されます。
フレームを綺麗にしていく
先ほど使ったフォーミングマルチクリーナーで洗車していきます。
フォーミングマルチクリーナーはノンシリコンノンワックス。
滑る成分、艶を出す成分は一切入っていません。
よって、ブレーキ周りにも安心してかけることができます。
※艶出し剤が入ってるクリーナーはブレーキが効かなくなるので要注意!!
フレームにざっくり噴射していきます。
このノズル、
ウマいことフレームの幅にあって噴射することができます。
ザックリとフレーム全体にかけていきましょう。
一通り吹きかけたら、ウェスで拭き取っていきます。
フレームはザックリ素早くやっていきましょう。
BEFORE
AFTER
マルチクリーナーとウェスの組み合わせは神がかってます。
ホイールを綺麗にしていく
まず、スプロケットにチェーンクリーナーを噴射します。
スプロケットの隙間に吹き付けるようにしましょう。
その後、ブラシで突っつくようにブラッシング。
汚れに刺激を与えていきます。
ここでもフォーミングマルチクリーナーが大活躍。
一度油をざっくりウェスで拭いた後、
マルチクリーナーをギアの間に入れるようにスプレーしていきます。
汚れがめちゃくちゃ出てきます。
ここで、スプロケットに一枚一枚ウェスを入れていきます。
ギアの隙間を拭き上げましょう。
いらなくなったカードとペーパーウェスを組み合わせるて使うと便利です。
完璧です!
リム面、タイヤ
先述の通り、
フォーミングマルチクリーナーはブレーキ周りにも安心して使用できます。
リム面にフォーミングマルチクリーナー(神)を、
全体的にザックリ吹きかけます。
あとはウェスで拭き上げていきます。
ホイールも洗浄完了。
フロントホイールも同様です。
注油をしていく
最後の工程は注油です。
まず、ラスペネをコンポに注油していきます。
これは防錆目的です。
サラッと全体にかけていきましょう。
ラスペネは浸透潤滑剤です。
なので多少の水気があっても、その水気を押しのけて浸透してくれる優れモノ。
フロントディレーラーとリアディレーラー全体に吹きかけた後は、
余分な油をペーパーウェスで軽く拭き上げます。
チェーンに注油
いよいよクライマックス。
チェーンルブの出番です。
このチェーンルブは水置換性。
塗布面に水分があっても、その下に潜り込んでくれます。
よって、チェーンやパーツが水に濡れている状態でも使ってOKです。
チェーンルブスプレーのワンポイントは
ノズルの先端を曲げることです。
こうすることによって、
スプレーを地面と垂直にスプレーすることができます。
中のガスと油がいい具合に出てきてくれますので
最後まで使い切りやすい裏技です。
早速注油をしていきましょう。
1レーンずつ注油していきます。
ざっとでOK。
4回やればチェーン全体に注油することができます。
このチェーンルブは、
浸透性を良くするための石油系溶剤が入っていますが、
これは時間が経つと抜けてきてチェーンルブが粘度を持ち始めます。
粘土を持つことによって飛び散りを防いだり、
汚れがつきにくくなったりする性能を持ちます。
よって、チェーンルブは注油してからすぐ乗り始めるよりも、
15分以上置いてからがオススメです。
すぐに拭きあげずに、
一晩置いて、朝起きたタイミングで拭きあげて乗るのがベストです。
仕上げ
ホイールを装着しましょう。
ここでスプロケットに注油する方も多いと思います。
気持ち分かりますが、堪えましょう。
チェーンからスプロケに油を移して馴染ませます。
1枚1枚ギアチェンジしていきましょう。
防錆の意味としての油はこれで十分です。
スプロケに注油すると油が乗りすぎてしまいます。
お疲れ様です。
洗車完了です。
ピカピカになりました!
メンテナンス頻度は?
推奨は走行距離300−400kmに1回洗車です。
汚れが多くなってくると、汚れを落とすのに使用するクリーナーの量が多くなります。
汚れが少なくて油が柔らかい状態で、こまめに洗浄するのがオススメです。
期間で言うと1ヶ月に1回くらいですね。
まとめ
今回はロードバイクの洗車方法をご紹介させていただきました。
自転車を洗っていると、あたかも自分の心も洗われるような錯覚に陥ることがあります。
何より。綺麗な自転車でのライドはとても気持ちがいいです。
皆さんもぜひ、綺麗なバイクで清々しいライドをお楽しみください💡