ロードバイク 初心者ナビ 知識

【楽しい】サイクルロードレース用語集【初心者殺し】

ロードバイクに興味を持ち始めたばかりの人々にとって、自転車レースとは最初にゴールした選手が勝利するというだけのシンプルなスポーツと思うかもしれません。

しかし、実際にサイクルロードレーステレビ中継を見てみるとなにやら結構複雑。

選手は入り乱れ、解説者が何を言ってるのか全く分からない方も多いのではないでしょうか。



私も初めてロードレース中継を見た時は、ただ選手たちが自転車をこいでいる映像を見てひたすらポカーンとしているだけでした。
#つまらなかった。。。



なぜロードレースを楽しめないのか?

そう、専門用語が多すぎるのです!(怒



ロードレースにはレース戦術やライダー間の不文律、ライダーの個性、難解なルールなど、複雑な要素が絡み合っています。そして、ロードレースの醍醐味、面白さはココにあります!



しかし、それは用語が分からなければ始まりません!もったいない!

以下に初めてロードレース中継を見た時意味が分からなかった用語をまとめています。これらの用語を頭に入れた後ではロードレースがかつての10倍は楽しめるハズ!


あ行

アクチュアルスタート【あくちゅあるすたーと】

アクチュアルスタートとは、パレードラン後レースがスタートすること。アクチュアル(actual)とは「実際の、本当の」という意味。止まった状態からいきなりレースを始めてしまうと危険なため、数kmのパレード走行期間を経てアクチュアルスタートする。アクチュアルスタート地点は目安はあるが割と流動的。

アシスト【あしすと】

アシストとはロードレースにおけるチーム内での役割の一つ。ロードレースはチームスポーツ。アシストの選手はチームで一番強い選手(エース)を優勝させるためにゴールの手前までエースの風よけとなってエースの力を温存させる。エースの自転車がトラブルで走行不能になった時に場合によっては自らの自転車を差し出したり、サポートカーから水と食料を運んだりもする。エースはチーム内に1人(稀に2人の場合もある)なので、エース以外のメンバーは全員アシストと言える。エースのために自らの身を粉にするアシスト達は決して目立つことはないが時に感動を呼ぶ。特にゴール直前で全力を出し切ってエースに全てを託すアシストたちの姿は涙無しには見られない。

アタック【あたっく】

アタックとはロードレースにおける戦略の一つ。急加速して集団から飛び出し、他の選手を出し抜こうという動きである。 レース序盤に「逃げ」を試みる場合や、勝負所で集団の前へ出ようとする場合など、アタックを仕掛ける場面や目的は様々。「アタック成功!」やら「アタック潰しだ!」とか「集団は彼のアタックを許容した...」的な使われ方をする。いっぱいアタックしてると敢闘賞もらえるかも(祝)。

アラフィリップ【じゅりあん・あらふぃりっぷ】

アラフィリップとは2022年現在ロードレース世界選手権で2連覇中のフランス人選手。世界ランキングは4位。身長173cm、体重62kgとロード選手の中では小柄なもののスプリントも登坂もハイレベルなパンチャー的な選手。昨年、一昨年の世界選手権の最終局面では、鋭すぎる登りアタックに誰一人ついて行けず華麗に独走ゴールを決め世界を驚かせた。

アラフィニッシュ【あらふぃにっしゅ】

アラフィニッシュとは、ゴールを目前に勝利を逃すことを言う。とあるレースでアラフィリップが優勝を確信し、両手を放しガッツポーズをしていたところ後ろから猛スピードで迫ってきたログリッチに僅差で差しこまれた際「アラ!?」と発言したとされる衝撃的な事件が由来となっている。皆さんもお気を付けください…。

アルカンシェル【あるかんしぇる】

緑の5色(5大陸を表す)ラインが入る。マイヨ・アルカンシェルとも。一度でもアルカンシェルを獲得した選手は、襟と袖口を虹色で縁取りしたジャージを着用することが一生涯に渡って許される。アルカンシェル仕様のジャージが近くに来ると他の選手はビビる。

(c)Tour De L’Ain

インナートップ【いんなーとっぷ】

インナートップとは、ギアの状態の呼び方の一つ。「フロント(チェーンリング)が軽い「インナーギア」、リア(スプロケット)が思い「トップギア」になっている状態のこと。チェーンが斜めになりチェーンに悪いとかなんとかであんまりみんなやらない(諸説ある)。テニス界の「ダブルフォルト」的な位置づけの言葉か。その他インナーローやアウタートップなどの使い方も(これは普通にやる)。

エース 【えーす】

エースとはロードレースにおけるチーム内での役割の一つ。ロードレースは、通常6名から8名ほどの選手が1つのチームとなって走るチーム戦。チームを代表する選手となるエースを勝たせるのがチームの目的である。エースのために他のチームメイトは命を削って風よけとなり、ゴール手前までエースを運ぶ。発射されたエースはその重責を担ってゴールを狙う。

黄金のタレ【おうごんのたれ】

勢いよくアタックをかけて飛び出していった選手が気づいたらHP:0になっていること。
関連:タレる

オールアウト【おーるあうと】

オールアウトとは肉体・精神ともに限界で「もうダメさ、これ以上は前に進めない」状態のこと。

オールラウンダー【おーるらうんだー】

オールラウンダーとは、山岳コース、平たんコースのいずれも弱点なく、ステージレースやグランツールでエース格となるタイプの選手を指す。特化型の選手には一歩劣るものの、一流のオールラウンダーであればクライマーと同等の登坂能力とTTスペシャリストと同等の独走力を併せ持つ。あらゆる種類のコースが待ち受けるステージレースで総合優勝を狙うにはオールラウンダーであることが必須条件である。

囮【おとり】

囮とはロードレースにおける戦略の一つ。「積極的にアタックして逃げている選手がいたとする。そのままでは優勝されてしまう可能性があるためライバルチームはその選手を捕まえるために集団の先頭に出て追わざるを得ない。しかしその選手は実はゴールまで逃げきれる力はもう残っておらず、ライバルチームのアシストを消耗させる目的で逃げていた。」的な感じで、囮作戦は相手チームを欺いて消耗させたり錯乱させるための一手となる。

か行

カンチェラーラ【ふぁびあん・かんちぇらーら】

ファビアン・カンチェラーラとは元プロロードレース選手。スイスの至宝。伝説のTTスペシャリスト。タイムトライアルでは「異次元」としばしば形容され圧倒的な強さを発揮した。圧倒的すぎて「ロードバイクに電動モーターを仕込んでるのでは?」と疑われ、実際に使用したロードバイクをX線検査されてしまうというエピソードを持つ。

敢闘賞【かんとうしょう】

敢闘賞とは各ステージで最も果敢な走りを見せたと認められた選手に与えられる賞である。例として、ツールドフランスでは赤いゼッケン「ドサール・ルージュ」が与えられる。敢闘賞が面白いのは、他の賞とは異なり審査員の主観で選ばれる。敢闘賞を狙うには実力とともに時の運も味方につける必要がある。

脚質【きゃくしつ】

ロードレースにおける脚質とは、選手の得意分野を表す用語。体型や筋肉の質、テクニックや性格などによって選手にとって得意・不得意があるため「脚質」により類別される。主な脚質の種類にクライマー、スプリンター、オールラウンダーがある。その他、ルーラー、パンチャー、TTスペシャリストなど、さらに細かくカテゴリ分けされる場合もある。

脚質ファンアールト【きゃくしつふぁんあーると】

脚質ファンアールトとは、栗村修氏の造語の1つ。世界ランキング2位の選手であるワウト・ファンアールトがスプリントでも山でもタイムトライアルでもさらにはシクロクロスでも強すぎて脚質がよくわからないことから、彼の脚質を新たに定義したもの。

クイーンステージ【くいーんすてーじ】

その大会の中で最も山岳が厳しく、総合優勝争いが激しくなると予想されるステージ。平たんステージではほとんどタイム差がつかないため、総合優勝を狙う選手たちはクイーンステージでは普段以上に気合を入れる。

クライマー【くらいまー】

クライマーとは長距離の登坂を得意とするタイプの選手を指す。一般的には小柄で細身の選手が多い。体重の軽さを活かし、上り坂で強さを発揮する。体重を増やさないよう意図的に筋肉を落とすこともあるため瞬発力には劣る。こんなにヒョロヒョロな人が本当にプロなの?と思いきやその登坂能力は桁外れであり、次々と力尽きるスプリンターを横目に激坂をスイスイ登っていく。上り坂ではスピードも落ちるため比較的空気抵抗も少なく実力が如実に出る。ビッグレースを制するには山岳コースは不可避であり、クライマー型のエースが総合優勝するケースは少なくない。

クリテリウム【くりてりうむ】

クリテリウムとはロードレースの1つの形態。短い距離の周回コースをグルグル走るタイプのレース。略称クリテ。選手にとっては「ハムスターじゃねんだぞ!」だが、観客にとっては目の前を何回も選手が通るので意外と楽しみやすい。大磯ロングビーチの駐車場で開催されている大磯クリテリウムのピュアビギナークラスは初心者でも楽しくレースに参加できる(地獄)。用例:「来週の大磯クリテ、エントリーするよね?」

グラン・ツール【ぐらんつーる】

グランツールとはヨーロッパで開催される自転車のプロロードレースのうちジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3つのステージレースの総称である。三大ツールともいう。グランツール出場は世界の全サイクリストの夢。

栗村修【くりむらおさむ】

日本最高のロードレース解説者。いや世界最高かもしれない。愛称は『しゅ~くり~むら』。相方サッシャ氏とのロードレース中継はしばしば漫才となり、時に本編を凌駕する。実は元自転車ロードレースプロ選手。ヨーロッパチームとプロ契約した10人目の日本人選手である。現在は有限会社マビスポーツ代表。一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟副理事長。一般財団法人日本自転車普及協会主幹調査役。自転車芸人かと思いきや実は偉大な人。サイクルロードレースの未来は栗村氏にかかっていると言っても過言では無い。

(補足)栗ノート【くりのーと】

栗ノートとは、栗村修氏がレースの優勝者を予想して選手の名前を書き込むノート。栗村修氏が優勝予想した選手がことごとく不運に見舞われることから、ロードレース界のデスノート的な位置づけになっている。

ケイデンス【けいでんす】

ケイデンスとは1分間のペダルの回転数を指す。ペダルにセンサーが付いており、サイクルコンピューターにその数字が表示されるので、選手や監督はケイデンスを定量的に管理することができる。

コンタドール【あるべるとこんたどーる】

アルベルト・コンタドールは元ロードレース選手。スペインの英雄。伝説的オールラウンダー。史上5人目となるグランツール完全制覇者(3つのレースですべて総合優勝を達成)。ダンシングのフォームが非常に美しい。弱虫ペダルの新開隼人が作中で行うバキュンポーズは、コンタドールの勝利のポーズが元ネタ。

さ行

サイクルロードレースファンの皆さん、こんばんは【さいくるろーどれーすふぁんのみなさん、こんばんは】

お馴染み、我々サイクルロードレースファンが大好きなJsportsロードレース中継の始まりの挨拶。この挨拶を聞くとお馴染みのBGMも相まってハードな仕事終わりでもテンションが上がる。

サッシャ【さっしゃ】

ロードレース実況者。世界一のサイクルロードレース解説者である栗村修氏の良き相方。ロードレース中継で栗村修氏が解説中にしばしば放つ雑なボケに対し、素晴らしい声で切れ味鋭いツッコミを叩き込む。「サッシャ&栗村修」は自転車競技会の名コンビと称される。その他ラジオDJ、ナレーター、声優、タレント、 スポーツ実況も。ドイツ・フランクフルト生まれ。父ドイツ人で 母は日本人。生放送中にヒゲが伸びすぎてしまうのが悩み。

山岳賞【さんがくしょう】

山岳賞とは自転車ロードレースにおいて山岳部門賞を制した選手に与えられる賞である。所定の峠を最初に通過した選手から順番にポイントが加算される。各ステージ終了時点で最も合計山岳ポイントの多い選手に、白地に赤の水玉の山岳ジャージが与えられる(ツールドフランスでは「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ」とも呼ばれる)。山岳ジャージは最強クライマーの証。

仕事をする【しごとをする】

ロードレースにおいて仕事をするとは、それぞれ任された役割を全うすることである。あらかじめ計画された地点までチームメイトを着実に運び、華麗に次のアシストへバトンタッチすれば「おぉ~仕事人ですねぇ~」となる。劇坂で他のアシストが脱落してしまった状況の中一人献身的にエースを牽引していると「おおお!残業してますねぇ!!!」となる。

師匠【ししょう】

ロードレースにおける師匠とは、アレハンドロ・バルデルデ選手のこと。40歳を超えても第一線で戦う生きるレジェンド。

集団走行【しゅうだんそうこう】

集団走行とは、選手同士で空気抵抗を負担しあいながら走ることである。時速30kmほどで走っている場合、抵抗の8割以上が空気抵抗となる。逆に空気抵抗がなければ自転車は非常に少ないエネルギーで走行できる。これは実際に初めて集団内で走ってみると本当に驚くほどラクに走れて感動する。みんな疲れているので可能な限り集団の中で走りたいのである。どっかのチームの選手がアタックをかけ、それに複数の選手が続くと小集団とメイン集団で分かれることもある。大規模な集団分裂が起きると「集団が割れる」とか言う。

ジロ・デ・イタリア【じろでいたりあ】

世界3大ロードレースの1つ。5月にイタリアでやってる。通称ジロ。総合トップの選手が着るジャージはピンク色でマリアローザと呼ばれる。ツールドフランスに比べて山岳ステージが多くクライマーが活躍しやすい。

紳士協定【しんしきょうてい】

紳士協定とは、ロードレースにおける暗黙知。その多くは「スポーツマンらしい」行動、あるいは単に伝統に基づいたもの。ロードレースは紳士のスポーツなのだ。紳士協定の一部を下記する。

・先頭交代への参加
・逃げ集団内でポイントの強引な独り占めをしない
・ライバルのメカニカルトラブルやクラッシュに乗じてアドバンテージを得てはならない。
・ステージレースで総合優勝や新人賞狙いの選手はステージ優勝を譲る
・トイレタイム中にアタックしない。
・ライバルが食料や水を必要としている時は分け与える。
・あるライダーの地元を通過する、あるいは誕生日を迎えたライダーがいる場合、プロトン(集団)のムードが良好なら、そのライダーを集団の前に出し、レースの先頭を走っているかのように演出する。

粋なスポーツである。そして通常このような紳士協定に関する決定権はイエロージャージを着用(総合タイム1位)の選手に委ねられることが多い。

ステージ優勝【すてーじゆうしょう】

ステージ優勝とは、何日にも渡って開催されるステージレースにおいて、各ステージごとの優勝のことである。各ステージを1位でゴールするとステージ優勝者として表彰される。例えば、ツールドフランスのステージ優勝は自転車選手のキャリアにおいて絶大なものとなる。総合力は劣るものの特徴の尖ったスプリンターやクライマーは、コースの特徴によってはステージ優勝を狙うことができる。

スプリンター【すぷりんたー】

スプリンターとは、ゴール数百メートル手前からスパートをかけて優勝争いを行うタイプの選手のことを指す。平坦がメインのレースで最後のゴール手前で加速し、最終的には時速70km以上のスピードを出してゴールを狙う。瞬発力が要求されるタイプのため、筋肉が多く大柄な選手が多い。その反面、体重が重いため山は非常に苦手な傾向がある。スプリンターが最終の局面でスプリント勝負でステージ優勝を決める姿はシンプルに力と力のぶつけ合いで美しい。男のロマン。

スプリント【すぷりんと】

マジでゲロ吐くぐらいチャリを超漕ぐこと。

スリップストリーム【すりっぷすとりーむ】

スリップストリームとは高速で動いている物体のすぐ後ろに空気圧の低い領域ができる現象のことを指す。前方に移動する物体の真後ろにビタ付して走ることで、自分自身が受ける空気抵抗が少なくなる。それを利用すると少ない空気抵抗で走ることができる。ドラフティングとも呼ぶ。集団のスリップストリーム内に入り込むととっても楽に走れる。

先頭交代【せんとうこうたい】

先頭交代とはロードレースにおける文化の一つ。集団の先頭は空気抵抗が大きい。先頭を数人でローテーションしながら走る事によって、先頭で受ける大きな負担を分散し軽減する。自分だけ先頭交代に加わらないで体力を温存するという作戦は、ルール上禁止されてはいないものの、仮にそれで好結果を出したとしても実力とは認められない。

総合優勝【そうごうゆうしょう】

総合優勝とは、ステージレースにおいて全ステージの総合計タイムが最も少ない選手が手にすることができる最高の栄誉。ツールドフランスで総合優勝するのは全サイクリストの夢。

た行

タダ乗り【ただのり】

タダ乗りとはロードレースにおける戦略の一つ。他のチームがトレインを組んでいる時に、よそのチームの選手がちゃっかりその後ろにくっ付いて楽をする状況の事を言う。無賃乗車とも。集団内で先頭交代に加わらない事を指す場合もある。

ダブルツール【だぶるつーる】

世界3大ロードレースを1年で2つ制すること。達成したらビックリ人間(祝)。

ダンシング【だんしんぐ】

ダンシングとは、左右に自転車を揺らしながら立ち漕ぎするテクニック。ヒルクライムや平地でのスプリント時など、特にパワーやスピードが必要な局面で使用する。ゴール前スプリントでは、ダンシングで競ることが多い。ヒルクライム時は、パワーを出す他にも、脚力を温存したり上体を起こして酸素を取り込みやすくする目的でダンシングする場合もある。

超級山岳【ちょうきゅうさんがく】

超級山岳とは最も難易度の高い山岳通過区間のことをいう。山岳コースは超級、1級、2級、3級、4級、にカテゴライズされ、上から順に高い山岳賞ポイントが設定される。

タレる【たれる】

途中で「やっぱムリ」ってなること。
関連:黄金のタレ

千切れる【ちぎれる】

前を走る選手や集団に追走できず離れてしまうこと。

ツール・ド・フランス【つーるどふらんす】

ツールドフランスとは世界で最も格式高い自転車レースである。世界3大ロードレースの1つ。名称はフランス語で「フランス一周」を意味する。単にツールと称されることもある。毎年7月に23日間の日程で行われるステージレースで、総距離は3000km越え(3000kmと言えば東京からフィリピンまでの直線距離くらいである!)、高低差2000m以上という起伏に富んだコースを走り抜く。中継でもそのコースの美しさが伝わってくる。賞金総額は、約200万ユーロ(約2億5,000万円)。FIFAワールドカップ、オリンピックと並び、世界三大スポーツイベントの1つと称されることもある。ツールドフランスが開催されるたびヨーロッパは発狂し、沿道から1,200万人もの観客が声援を送り、また世界190カ国・35億人がTV観戦する(の割に日本での盛り上がり度の低さは悲しい!)。

DNS【でぃえぬえす】

Did Not Start」の略。つまりスタートしなかったということ。スタート前のリタイア。ツラい。

DNF【でぃえぬえふ】

Did Not Finish」の略。つまりゴールできませんでしたということ。スタート後の途中リタイア。ツラい。

TTスペシャリスト【てぃてぃすぺしゃりすと】

TTスペシャリストとは、平地での単独走行を得意とするタイプの選手のことを指す。略してタイムトライアルスペシャリスト、別名クロノマンとも呼ばれる。ステージレースではタイムトライアルステージでの優勝を狙う。単独走行が得意なので、少人数でエースをゴール近くまで引っ張っていく展開になった時のアシスト役や、単独逃げ等の場面でも強さを発揮する。

トレイン【とれいん】

ロードレースにおけるトレインとは、チーム内でスリップストリームを最大限享受するために電車のように一直線になって走ること。

な行

逃げ【にげ】

逃げとはロードレースにおける戦略の1つ。メイン集団(主要な選手の多くを含む大きな集団)から飛び出して、先行することを「逃げ」と呼ぶ。 ほとんどのレースで、少人数の「逃げ」による逃げ集団と、大人数のメイン集団という構図でレースが展開される。序盤から逃げた選手が大集団を振り切って、そのまま逃げ切り勝ちすることを「大逃げを決める」と言ったりする。とかゆう使われ方をする。逃げの目的は様々だが、たくさん逃げてカメラにいっぱい映ると敢闘賞をもらえるかも。

は行

発射【はっしゃ】

発射とはロードレースにおける戦略の1つ。アシストがゴール手前でスプリントし、エースをトップスピードでゴールに送り出すことを言う。そのアシストのことを敬意を込めて発射台とか言ったりする。ゴール手前でエースの前にアシストが3人いると「まだ3段式の発射台が残っている!」とか言う。発射台の選手はエースを発射した段階でオールアウトするが、そのエースが優勝を決めると自分ごとのように後方でガッツポーズする姿には全米が泣く。

パレードラン【ぱれーどらん】

パレードランとは、アクチュアルスタート前に設けられる準備走行区間のこと。市街地区間での顔見せや機材チェックもこの区間で行う。ここでは結構みんな笑ってる。

パンターニ【まるこぱんたーに】

パンターニとは元プロロードレース選手。伝説的なクライマー。イタリアのヒーロー。スキンヘッドに顎ヒゲをたくわえた容貌や、レースに対する求道的とも言える姿勢から「海賊 」「走る哲学者」といった愛称で呼ばれた。山岳でなぜそんなに速く走ることができるのかという質問に対し、「一秒でも早くこの苦しさから解放されたいからさ」と答えた。哲学。

パンチャー【ぱんちゃー】

パンチャーとは、アタック力に優れ、細かいアップダウンを繰り返すコースで力を発揮するタイプの選手のことを指す。強いスプリント能力と登坂力の両方に長所を持つ。 この名称が用いられ始めたのは2008年頃からであるため、これ以前の選手については他の区分に入れられている事が多い。超一流パンチャーの代表格としてはペテル・サガン選手などが挙げられる。

ブエルタ・ア・エスパーニャ【ぶえるたあえすぱーにゃ】

世界3大ロードレースの1つ。9月にスペインでやってる。通称ブエルタ。ツールドフランスと比べると1ステージ当たりの距離が短く、スピードの速いレースとなる。また、スペインは山が多いので山岳コースも多め。

踏む【ふむ】

ロードレースにおいて踏むとは、(ペダルをがんばって)踏むこと。「あ~この選手踏んでますねぇ」と解説者が言えばいまその選手はがんばってるんだなぁと取れる。転じて、応援する場面においても「がんばれぇ~!」じゃなく「踏め!!踏んめええええぇぇぇ!!!」といった使われ方をする。

ブリッジ【ぶりっじ】

ブリッジとはロードレースにおける戦略の1つ。集団が割れたとき、前方の集団へ向けて後方の集団から飛び出して追いつこうとする行為。単独でのブリッジが成功することもあれば、脚を使わされて終わることもあるのでブリッジを狙うのはわりとギャンブル。

プロトン【ぷろとん】

プロトン(Peloton)とは、メイン集団のカッコイイ言い方。フランス語。「ペロトン」と言った方がフランス風。
用例:逃げ集団がプロトンに吸収されちゃいましたねぇ。

ポイント賞【ぽいんとしょう】

各ステージのゴールや中間地点には、「スプリントポイント」が設けられており、ここを上位で通過することでポイントが得られ、積算される。各ステージ終了時点で最も合計スプリントポイントの多い選手に、緑色のジャージ「マイヨ・ヴェール」が与えられる。平坦ステージでのゴールスプリント勝負を得意とする「スプリンター」と呼ばれる屈強な脚質を持つ選手が目指す賞である。緑色のジャージは「最強スプリンター」の証。

ポガチャル【だでぃ・ぽがちゃる】

ダディ・ポガチャルとは2022年現在ロードレース世界ランキング1位の選手。スロベニア人。2020、2021年ツールドフランス連覇。まだ23歳。マジヤバい。
#しかもイケメン

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ま行

マイヨ・ジョーヌ 【まいよじょーぬ】

黄色いジャージ。ツールドフランスで、現在総合成績1位の選手には黄色のジャージ「マイヨ・ジョーヌ」が与えられる。マイヨはフランス語で「ピチっとした服」、ジョーヌは「黄色」という意味。誰がトップなのか一目で分かるようにという理由で1919年に初登場。マイヨジョーヌを着てツールを走るのは世界で最も誇り高い行為の1つであり、全ての自転車乗りの夢。紳士協定において主導権を握れるためその価値は高く、イエロージャージを着ているだけで周りに威圧感、存在感を与える。まさに「最強の証」。

メイン集団【めいんしゅうだん】

メイン集団とは、そのレースの中で一番多くの選手がいる集団のことを指す。逃げグループと比べると、人数が多いので当然力を温存できる選手も多くその分平均スピードも速い。逃げているときにジワジワとメイン集団が近づいてくるのは恐怖。

や行

ヤング・ライダー賞【やんぐらいだーしょう】

ヤングライダー賞とは、開催年に25歳以下の選手の中で各ステージ終了時点で最も総合時間の少ない選手に授与される賞。ツールドフランスの場合白いジャージ「マイヨ・ブラン」が与えられる。マイヨ・ブランを着用した選手は、将来のマイヨ・ジョーヌ候補として注目されることになる。
#因みに21歳でツールドフランスを制したポガチャルはマイヨジョーヌとマイヨブランとマイヨポワを同時獲得した
#神

ら行

ラルプ・デュエズ【らるぷでゅえず】

ラルプ・デュエズとは、フランスにあるアルプス山系のリゾート地。しばしば劇坂の象徴として語られる。ツールドフランスでも数々の名勝負の舞台となった。日本各地に○○のラルプデュエズと呼ばれるパチ山がある。ラルプデュエズはフランスにあるからカッコイイのであって(以下略)。
用例:「越生町の根性坂は埼玉のラルプデュエズと呼ばれておる。」

ランス・アームストロング【らんすあーむすとろんぐ】

ランスアームストロングとは、伝説のサイクリストの一人。癌を克服してツール・ド・フランスを7連覇。圧倒的な強さで世界で熱狂的な人気を集めた。しかしドーピングの発覚によって自転車競技からの永久追放処分を受け、獲得タイトルの大半が剥奪。7連覇期間中ツールドフランス優勝者は「該当者なし」となっている。現在は解説者として復帰。わりと辛口。

リードアウト【りーどあうと】

リードアウトとは、ロードレースにおける戦略の一つ。ゴールスプリントの直前で選手が一直線に連なりペースを上げ、エースを発射させるまでトップスピードを維持して引っ張ること。平たんステージでは最後のリードアウトがうまくいくかが勝率に大きく影響するため各チームの思惑が激しくぶつかり合う。見どころ。

ルーラー【るーらー】

ルーラーとは平地を一定のペースで走り続けることを得意とするタイプの選手のことを指す。スピードマンとも呼ばれる。平地を一定のペースで走り続けることを得意とし、数名でローテーションすれば40km/h以上で数時間に渡り走り続けることができる。緩い坂や短い山岳、スプリントもある程度ならこなせるため、あらゆる状況に対応できる万能型選手とも言える。しかし裏を返せば厳しい山岳ではクライマーに、ゴール前のスプリントではスプリンターに、長時間の独走ではTTスペシャリストに劣るため、決定力に欠けるタイプでもある。

レース展開【れーすてんかい】

ロードレースには何種類かの典型的な展開がある。レースの展開を正確に読めるスキルも選手にとっては一つの武器となる。

ログリッチ【ぷりもしゅ・ろぐりっち】

プリモシュ・ログリッチとは2022年現在ロードレース世界ランキング3位の選手。スロベニア人。32歳。2004-2011年はスキージャンプ選手として活躍。2012年(23歳)にロードレースに転向。ブエルタ・ア・エスパーニャを2019,2020,2021と3連覇継続中。身長177cm、体重65kg。表彰台でのキメポーズは「テレマーク」。かわいい。

(c)Tour De L’Ain

まとめ

今回は、初めてサイクルロードレース中継を見た時に、難解だった用語について解説してみました。

皆さまはどれくらいの用語をご存じでしたでしょうか?


私の場合ほとんど用語を知らずに中継を見た時はまったくレースを楽しめず悲しい思いをしましたので、この中の用語をある程度知っていて周りの人に解説できれば「普通に喜ばれる」と思います💡その際はかなりドヤれるのではないでしょうか^^


また、いくつかの用語を頭に入れておくだけでも今までの何倍もロードレース中継を楽しめるようになるハズです。


日本のロードレース界の更なる発展を願いつつ、次回のロードレースを楽しみに待ちましょう!!






最後までご覧いただきありがとうございました!素敵なロードバイクライフをお過ごしください💡
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【機械系エンジニア】

過労により精神的に追い込まれたある日、クルマ通勤中に会社の駐車場で接触事故を起こす。ドン底の中、事故再発防止のためチャリ通勤へシフトするべくロードバイクを購入、その魅力に衝撃を受ける。 その後、即ドハマりして精神・健康状態がみるみる超回復。自転車仲間も増えて仕事のパフォーマンスやプライベートにも好影響を及ぼす。 「ロードバイクで人生が変わった」経験から、その魅力を1人でも多くの人に伝えるべく情報発信中。

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