今回の記事のテーマは、ロードレースもしくはイベント出場において、
完璧を「目指す」が完璧を「求めない」
です。
「完璧」を目指そう
「出る前に負けること考えるバカいるかよ!」と言ったのはアントニオ猪木氏ですが、やる前から負けることを考えていては勝利することは出来ません。
やるからには勝利を目指しましょう!
私の場合ですが、例えばレースでは、完璧なレース運びを常に目指しています。
さらに、レース前では完璧な調整で出走することを心がけています。さらにさらに、未来の自分や他人が見ても分かるように、調整方法を細かく記録しておくよう心がけています。
しかし実際のところ、確実に勝利を収められるレースというのは現実的ではありません。
世界最強のサイクリストであるポガチャルでも、展開によってはあっさり負けてしまうことがあるのと同じです。
どんなに丁寧にレースをしていても、常にアクシデントはひっそり潜り込んでいるものなのです。
とは言え!です。
最初から「負けるのは仕方ないよね~」と思いながら走るのと、「絶対に勝つ!完璧なレース運びをする!」と思いながら走るのでは結果に差が出ると思うのです。
どうせやるなら完璧を目指しましょう。【100点満点の勝利】を目指すのです。
「完璧」な物はできないと理解しよう
さて、前の章で「完璧を目指そう」という話をしました。
ここで1つ、絶対に忘れてはいけないことがあります。
それは
完璧になんて、なるわけがない。
です。
例えば、あなたが、痛む場所が1つもなくて、本番前VO2MAXバッチリで、身体能力のメッチャ高い肉体を作れたとしましょう。
どこから見ても非の打ち所がない調整です。
そのザ・パーフェクトな肉体で出走したレースを1年後に見返してみてください。
絶対に「うわ~、なんで、こんな効率の悪いやり方をしているんだろ~><」とか「ここは絶対に、こうやった方が良いじゃ~ん><」とかが見つかります。
そうです。
今のあなたにとっての「完璧な出来」は、1年後のあなたにとっては完璧ではありません。
「見返すのも恥ずかしいくらいショボい出来」だったりするのです。
1年後に見ても「完璧」だったら要注意
たとえばですが、ここに、あなたが1年前に作ったレースの映像があります。
これを見て、あなたはどのような感想を持ちますか?
もし「ショボいやり方だなぁ。恥ずかしいなぁ」と思ったのであれば、それは良いことです。
それを作った時点から何かしら成長している証拠です。
喜びましょう。
もし「良い出来だなぁ。さすがオレ☆」と思ったのであれば、要注意です。
あなたはこの1年間でほとんど成長していないということになります。
危機感を持ちましょう。
1年前と同じ場所で足踏みしているということです。
いくらその時点では完璧なレースができたと思っても、1年後に見返すと「ショボい出来だなぁ」という評価になります。
もし「ショボい出来だなぁ」という評価にならないのであれば、それは「完璧な物ができた」ではありません。
「あなたが1年間で何も成長していない」です。
全力を出し切ろう
完璧を目指します。
でも、完璧にはなりません。
だから、程々のところで完成させましょう。
それでは、どうなったら完成として良いのでしょうか?
それは、
今の自分ができることを全部やったら
です。
全力を出し切ったなら、それは今の自分の100点満点です。
今の自分にそれより先はありません。
ということで、そこで完成です。
ん?
もっと良くなりそうですか?
気のせいです。
これ以上良くするためには技術が足りません。
まずは技術を磨きましょう。
ん?
出来がショボいですか?
でも、それが今の自分の実力です。
あなたの今の実力では、それ以上良くできません。
まずは力を付けましょう。
完璧を目指します。
完璧にはなりません。
どこかで割り切って終わらせる必要があります。
どこで割り切るか?
全力を出し切った時点です。
全力を出し切っていないのに終わらせるのは手抜きです。
全力を出し切ったのに終わらせないのは悪あがきです。
どーせ1年後には「ショボい出来だなぁ」という評価になるのです。
さっさと完成させて次に行きましょう。
まとめ
今回は、完璧を「目指す」が完璧を「求めない」というテーマをロードレースに当てはめてみました。
本記事でいいたいことは、
どーせ完璧なレースはできないんだから、ショボくても良いからやろう!ただし全力でやろう!
です。
やるからには完璧を目指しましょう。
妥協しないで全力でやりましょう。
目指すは100点満点です。
それと同時に、完璧にはならないことも理解しておきましょう。
今のあなたがどんなに完璧な脚を作ったつもりでも1年後のあなたからの評価は「ショボいレースだなぁ」です。
もし「ショボいレースだなぁ」という評価にならないのであれば、それは「完璧なレースができた」ではありません。
「あなたが1年間で何も成長していない」です。
どーせ完璧なレースにはならないのです。
ショボくても良いからやりましょう。
大丈夫です。
どんなにバキバキな脚であろうと、1年後の成長したあなたから見たらショボく見えるんだから。
むしろ、今作った脚が1年後にはショボく感じられるよう、一緒に頑張りましょう!