昼休み、Xのおすすめ欄に目薬の写真が流れてきた。

Vロートの目薬。
「老眼でもう駄目だと思っていたのに、さしたら見えるようになった」という趣旨のポストで、表示は300万超え。
引用で「怖い」と騒いでいる人までいる。
正直、ちょっと欲しくなった。
PCに向かう時間が長いので、夕方になると目の奥がズーンと重い。
ただ「さしたら見えるようになった」は、さすがに盛りすぎだろう。
#目薬で老眼が治ったら眼科いらない
「見えるようになった」とは何か
気になったので成分を調べた。
この手の疲れ目用目薬には、だいたい「ネオスチグミンメチル硫酸塩」という成分が入っている。
ピントを合わせる筋肉(毛様体筋)の働きを助けるもので、疲れてピントが合いにくくなっている目には手応えが出やすいらしい。
もうひとつは単純に、乾いて荒れた目の表面に水分が乗って、涙の膜が整うこと。
これだけでも視界は一時的にクリアになる。
つまり、老眼そのものが治るわけではない。
数時間でもとに戻るし、スーッとする刺激で「見えた気がする」分もかなりあると思う。
そういえば、防腐剤の話があった
ここで思い出した。
以前、目薬の防腐剤について調べたことがある。
市販の目薬によく入っている防腐剤「ベンザルコニウム塩化物」は、頻繁にさすと角膜の表面を傷めることがある。
というやつだ。
それ以来、参天のソフトサンティア(防腐剤なしの人工涙液)と、同じシリーズの「ソフトサンティア ひとみストレッチ」を買っていた。


ひとみストレッチは、ネオスチグミンとビタミンB12を承認基準内の最大濃度で入れていて、しかも防腐剤なし。
バズっていたVロートより、よっぽど理にかなった選択をしていたことになる。
#過去の自分えらい


問題は、ここ数ヶ月まったくさしていないことだった。
防腐剤なしの目薬は、開けたら早めに使い切らないといけない。
ひとみストレッチなら開栓後1か月。
いつ開けたか覚えていない小瓶を前にすると、
「これ、もう腐ってないか?」が気になって手が伸びない。
一度腐った目薬をさして、目が真っ赤になったことがある。
抗菌剤を指してことなきを得たが、あれは大変だった。
目のために選んだ防腐剤フリーが、結果的に自分を目薬から遠ざけていた。。。
本末転倒とはこのことである。
ドラッグストアの棚の前で
夕方、ドラッグストアの目薬コーナーへ行った。
最初に目についたのは、大正製薬のアイリスCL-Iネオ。
1回使い切りの小さな容器が30本入って、1,000円ちょっと。
使い切りなら「腐ってないか」問題は消える。
ただ、中身は涙の補助、つまり潤すだけ。
ピント疲れ向けの成分は入っていない。
乾き目には良さそうだが、今回の目当てとは違った。


そこで考え方を変えた。
防腐剤が問題になるのは、1日に何回もさし続ける場合や、ソフトコンタクトをしている場合だ。
数日に1回さすかどうかの自分なら、防腐剤入りでもほぼ困らない。
気にしてささなくなるほうが、よっぽどもったいない。
防腐剤入りで探すと、別の成分がついてくる
「防腐剤入り・ネオスチグミン配合」で探してみると、もうひとつ引っかかる成分が出てきた。
テトラヒドロゾリン。
充血を抑える成分だ。
白目の血管を一時的に縮めて赤みを消すもので、毎日何度もさしていると、切れたときに逆に赤くなる「リバウンド充血」を起こすことがある。
ただ、防腐剤入りの疲れ目用はほとんどこれが入っていて、外すと選択肢がほぼなくなる。
たまにさす程度なら問題にならないので、ここは割り切った。
候補は3つに絞った。
・サンテメディカル12(参天):B12とネオスチグミンが最大濃度。清涼感3
・サンテメディカルプラス12(参天):上に加えてビタミンE(血流改善)。充血を抑える成分も最大濃度
・Vロートアクティブプレミアム(ロート):ネオスチグミン最大濃度+ビタミンA。清涼感は控えめらしい
ロートか参天かは、気にしなくていい。
ピント疲れの主役であるネオスチグミンは、どれも上限の0.005%で同じだった。


一瞬、いちばん高い「プラス」にしようかと思った。
でも調べると、プラスで増えるのはビタミンEと、充血を抑える成分・炎症止めのほう。
高いほうが上位互換、というわけではない。
結局、無印のサンテメディカル12をカゴに入れた。
さしてみた
くそしみる。
ただ、気持ちいいほうのしみ方だ。
さしたあと1分くらい目を閉じて目頭を押さえておくと、薬が鼻やのどに流れにくいらしい。
しばらくすると口の中がほんのり甘くなってくるが、成分のグリチルリチン酸が涙の通り道からのどに降りてきているだけで、異常ではない。
まとめ
300万表示のポストから始まって、防腐剤、使い切りパック、充血成分と寄り道しまくった結果。
最終的に買ったのは、参天の目薬だった。
バズっていたロートは、結局カゴに入らなかった。
バズに釣られて調べ始めて、バズとは別のものを買う。
たぶんこれが、いちばん健全な釣られ方である。ってことにしとく!







































