11速スプロケットの早見表を書いたら、気づけばブログでいちばん読まれている記事になっていました。
#ありがとうございます!
ただ、時代はもう12速である。
105ですら12速になった今、「12速版もくれ」という声が聞こえてくる気がする。
#聞こえてない
というわけで、同じコンセプトで12速版を作成しました。
ご参考になれば幸いです。
11速版はこちら↓
【早見表】シマノ11速スプロケットの種類・歯数を全比較|11s一覧まとめ
12速スプロケット、型番ややこしすぎ問題
12速になって、歯数のバリエーション自体はむしろ減った。
そのかわり、型番がややこしくなった。
CS-R7100とCS-R7101。
1しか違わない。
でも、買い間違えると変速しない。
……罠である。
#SHIMANOトラップ
このあたりも含めて、順番に整理していきます。
12速スプロケット早見表
| グレード | 型番 | 歯数 | 歯の構成 | 重量 | 対応する変速 |
|---|---|---|---|---|---|
| DURA-ACE | CS-R9200 | 11-30T | 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30 | 223g | Di2のみ |
| DURA-ACE | CS-R9200 | 11-34T | 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34 | 253g | Di2のみ |
| ULTEGRA | CS-R8100 | 11-30T | 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30 | 291g | Di2のみ |
| ULTEGRA | CS-R8100 | 11-34T | 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34 | 345g | Di2のみ |
| ULTEGRA | CS-R8101 | 11-30T | 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30 | 約291g | 機械式・Di2 |
| 105 | CS-R7100 | 11-34T | 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34 | 約361g | Di2のみ |
| 105 | CS-R7101 | 11-34T | 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34 | 361g | 機械式・Di2 |
| 105 | CS-HG710 | 11-36T | 11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-32-36 | 約391g | 機械式・Di2 |
※重量は販売店・メーカー公表値。CS-HG710は海外のスペック情報サイトの値。


型番の末尾「0」と「1」の違い
12速でいちばん大事なのがここ。
・末尾が「0」(CS-R9200、CS-R8100、CS-R7100):Di2専用。機械式(ワイヤー式)の変速には非対応
・末尾が「1」(CS-R8101、CS-R7101)とCS-HG710:機械式でもDi2でも使える
12速が出た当初、シマノの12速ロードは電動のDi2しかなかった。
その後、105に機械式の12速が追加されたタイミングで、機械式にも対応した「1」のモデルが出てきた、という流れだ。
つまり、機械式の105(ST-R7120のレバー)に乗っている人は、「0」のモデルを買ってはいけない。
逆にDi2の人は、どちらを買っても使える。
迷ったら「1」かCS-HG710を選んでおけば、まず間違いない。
#型番は最後の1文字まで見て☆


11速のホイールに付く?
付く。
シマノの12速ロード用スプロケットは、既存の11速ロード用フリーボディにそのまま取り付けられる。
11速から12速にアップグレードするときに、ホイールまで買い替えなくていいのはありがたい。
ただし、チェーンは12速専用(HG 12速チェーン)が必要。
スプロケットだけ替えて、チェーンは11速のまま……というのはできない。
ちなみに、MTB用の12速スプロケットは「マイクロスプライン」という別規格のフリーボディ用なので、ロードのホイールには付かない。
「12速」という名前だけで選ばないように注意したい。
グレードで何が違うのか
歯の構成は、どのグレードでもほぼ同じ。
違いは素材と重さだ。
・DURA-ACE:大きいギアにチタンを使っていて、圧倒的に軽い(11-30Tで223g)
・ULTEGRA:チタンは使っていないが、変速性能を高めた「HYPERGLIDE+」を採用(11-30Tで291g)
・105:HYPERGLIDE+ではなく従来のHG。重さは11-34Tで361g
11-34T同士で比べると、デュラとアルテの差は92g。
アルテと105の差は16gしかない。
値段は、参考までに販売店に表示されている定価(税込)だとこのくらい。
・CS-R9200:47,416円
・CS-R8100:13,420円
・CS-R7100:8,718円
※2026年10月時点の販売店表示。実際の販売価格はショップによって違う。
デュラはアルテの約3.5倍。
アルテと105の差は5,000円弱。
ここで「100g=1万円の法則」を思い出してほしい。
アルテからデュラにすると、92g軽くなって約34,000円高くなる。
法則の3倍以上である。
#デュラは法則の外側にいる
100g=1万円の法則【ひゃくぐらむいちまんえんのほうそく】
”100g=1万円の法則”とはロードバイク界で最も有名な法則の1つ。車体やパーツ・用具を100g軽くしたければ1万円値段が高くなることを意味する。
100gと言えばコンビニのおにぎり、またはMサイズの卵2つ、もしくはお醤油大さじ5杯分くらいの重さ。
その重さ削るのに1万円出しますか??と聞かれたら喜んで「YES!!」と答えるのが真のローディ。
ちなみにデュラのチタンギアは、軽いぶん減りも早いと言われている。
普段の練習用ならアルテ、決戦用ならデュラ、という使い分けが現実的。
補足情報
スパイダーアーム
スプロケをホイールに取り付けるために伸びたアーム部分をスパイダーアームといいます。

ロックリング
スプロケ取り付ける際に締める一番上のリングをロックリングといいます。

※ちなみにロックリング単品でも買える。
12速には「漢ギア」がない
11速版では、11-25Tや12-25Tのような歯数の詰まったクロスレシオを「漢ギア」と呼んだ。
12速のロード用スプロケットには、これがない。
いちばん詰まっていても11-30T。
……漢ギア、絶滅。
#時代
ただ、12速の11-30Tは、11速の11-28Tより1枚多い。
11Tから17Tまでは1Tずつ刻んでいるので、平地で使う重めのギアのつながりは、11速のクロスレシオとほとんど変わらない。
そのうえ、一番軽いギアが30Tある。
漢ギアの刻みと乙女ギアの軽さが、同時に手に入るようになったわけだ。
結局どれを選べばいい?
ざっくり分けるとこうなる。
・平地中心・脚に自信あり:11-30T
・坂も走る・ロングライドが多い:11-34T
・激坂、輪行、荷物多めのツーリング:11-36T(CS-HG710)
個人的には、迷ったら11-34Tをおすすめしたい。
11-30Tとの違いは、16Tがなくなって、そのぶん一番軽い34Tが加わることだけ。
ほかの刻みは同じなので、平地の走りはほぼそのままで、坂での逃げ道が1枚増える。
「脚を鍛えればそんなギアはいらん」という声は、11速版に続いて聞かなかったことにしたい。
まとめ
・12速は歯数のバリエーションが少なく、11-30T/11-34T/11-36Tの3種類
・型番の末尾「0」はDi2専用。機械式の人は「1」かCS-HG710を選ぶ
・11速のホイールにそのまま付く。チェーンは12速用が必要
・グレード差は素材と重さ。歯の構成はほぼ同じ
11速時代を知っている人ほど、「選択肢が少ない」と感じるかもしれない。
でも裏を返せば、それだけ迷わなくていいということでもある。
11速のスプロケット選びはこちら↓
【早見表】シマノ11速スプロケットの種類・歯数を全比較|11s一覧まとめ
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