「クランクって、長けりゃ長いほど得じゃない?」
ロードバイクを買った直後の僕は、本気でそう思ってました。
小学校理科レベルの「シーソーは支点から遠い方に乗った方がパワー出るだろ」理論で迷うことなく最長の175mmを導入。
「これでパワー爆上がりだ!!!!」とワクワクしながらライドに出た。
そしたら…あ!長ぇ。めっちゃ長ぇ!
たった5mmの違いなのに、脚の回る円がひとまわり大きくて、踏んだときの感覚がまるで別物。
確かにパワーは出る。踏んだ瞬間の“ズドン感”は気持ちいい。
でも、回すたびに思う。
「あ、ちょっとしんどいかも……?(笑)」
ただ、長いクランクとその長さに合わせたパワーメーター(総額8万円弱)も買ってたので、
(笑)ですませてた。
極めつけは、バイクフィッティングを受けたとき。
スタッフさんに開口一番、
「うーん、あなたの適正クランク…170mmですね」
って。
ああ^〜、マジかああ^〜。
そのあと、何も言えずにクランクとパワーメーターを買い替えました。
泣きながら笑いました。はい、笑うしかないやつです。
Contents
そんな経験を経て、今年のヴィンゲゴーを見て思った
「あれ?なんか脚の使い方が変わった?」
最初はぼんやりした違和感でしたが、
ツール・ド・フランス2025の山岳ステージを観て確信した。
「クランク変えてないか?」
調べてみたら、なんと160mm。
昨年までの172.5mmから、一気に12.5mmも短縮されてる。
5mmの違いでさえ激変するのに、12.5mmって
僕は5mm違うだけで「あかん」ってなった。
それが12.5mmとなれば、もはや別のスポーツレベル。
短いクランクって、もちろん利点もある。
ケイデンスが上げやすく、回転効率はいい。
でもその分、「トルクで押す」走りがしにくくなる。
しかも、ヴィンゲゴーはもともとその「トルクで押す」のが得意なタイプだった。
重めのギアを、上半身のタメを活かして、しっかり踏み抜く走り。
でも今年のヴィンゲゴーは、なんか違う。
ケイデンスは高いのに、ギアが掛かってない。
脚が空回ってるように見えて、表情もキツそう。
ポガチャルは逆に「短クランク適性◎」な化け物
一方でポガチャルは、もともと上半身の使い方もうまくて、
短いクランクでも踏めるし、回せる。
165mmという設定は、彼にドンピシャで合ってるように見える。
登りでもスプリントでも、フォームが崩れないし、どこか**“遊び”**のある余裕すら感じる。
これが**「自分のスタイルに合ったセッティング」**ってことなんだろうなと。
じゃあなぜヴィンゲゴーは変えたのか?
もちろん、プロチームだし、科学的なデータやフィッティングを重ねたうえでの判断だったはず。
だけど、やっぱり思ってしまう。
「いきなり160にしちゃって大丈夫だったの?」
165mmを挟んで試してみてもよかったんじゃないかと。
自分が175mmで盛大にやらかしただけに、気になるところではある。
結局、クランクって“合うか合わないか”なんですよね
数値も大事。理屈も大事。
でも、最終的に大事なのは**「自分の脚に合ってるか」**なんですよ。
これは身をもって知った。
スタイルを変えるってことは、武器を捨てることにもなる。
ヴィンゲゴーがもし、クランクを戻して、また“ヴィンゲゴーらしい”走りを取り戻す日が来れば。
僕はそのとき、静かに「やはり(ニヤリ)」と笑う気がします。
おまけ:機材選びって浪漫と地獄の紙一重
それにしても、バイクって奥が深い。
パーツ1つで、こんなに走りが変わる。
そのたびに「これだ!」って思って、ポチって、試して、後悔して、笑って。
でも、それがまた楽しかったりする。
誰かの失敗が、誰かの気づきになる。
そんな話として、今回の「ヴィンゲゴーと僕のクランク長問題」を残しておこうと思いました。
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