自転車用ゴムチューブの材料は大きく分けて2つございます。
皆様ご存知、ブチルチューブとラテックスチューブです。
一般的なチューブ、ブチルチューブは炭化水素からできた合成ゴム。その化学的な特性からチューブ界ではこちらがスタンダードなものとされています。
一方ラテックスチューブは、今では様々な合成ラテックスもございますが、
本来自然からできたナチュラルモイスチャー天然ゴム。
まるで”絨毯の上を走っている”かのような極上の走行感のラテックスチューブ。
マジで最高なんです。マジでモイスチャー。
まさに”究極の通勤”に相応しい乗り味。
とにかく最高なんですが(語彙)、
欠点が一つ。
マジで空気抜けます。
ブチルチューブから変えたばかりの人にとっては衝撃の抜けっぷり。
ブチルチューブに対しラテックスチューブの分子間構造が大きいのがその理由なのですが・・・。
今回はその抜けっぷりをご紹介したいと思います。
実験!
◎供試体:Vittoria - Corsa G2.0 ロードタイヤ (チューブラー)
※ラテックス搭載のチューブラータイヤです。
◎試験条件:9bar空気を入れ、放置。
1日1回空気圧を計測する。
結果!!!
下記の表をご覧ください。
チビります。3日後にはもはや走れんレベルです。
タイヤぺこぺこです。
ブチルチューブなら1週間放置しても空気圧の低下はせいぜい2bar程度でしょう。
もはやスローパンクと言っても過言ではございません(過言)。
2日に一回は空気入れた方がいいレベル、
脳内は常にチューブの空気圧に支配され、
また頻繁な空気入れ作業コストに苛まれます。
毎日の通勤用として性能を取るか、取り扱い性をとるか、
トレードオフの関係なのでしょうか、
妥協が必要なのでしょうか・・・。
否!!!
どちらも実現してこそ究極でしょう。
次回!!!
ラテックスチューブの空気抜けに挑む。
乞うご期待。
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