ロードバイク

【ライフハック】禁煙はするけど喫煙所には行く方法【たばコミュニケーション】

世界はそれを『たばコミュニケーション』と呼んだ。


まず断っておきたい。
私はたばこを愛している。

20代の頃の私はヘビースモーカーだった。

1日20~40本。朝起きてコーヒーを飲みながら一服しないと目が覚めない。
仕事に取りかかる前に一服して頭を切り替え、昼食後には必ず一服。

飲み会、麻雀、ゴルフ場に行けば酒とたばこで時間を忘れる。

「ちょっとたばこ吸いに行かない?」といった誘いに対し、
たばこを吸うためだけに東京から名古屋にも全然行く。

たばこは嗜好品以上の存在だった。
呼吸のリズムであり、生活のリズムであり、コミュニケーションの潤滑油でもあった。

人生はたばこと共にあった。


「火を借りる」ことで会話が生まれる。
「一本どう?」の一言で、見知らぬ人ともすぐに打ち解けられる。

たばこは、私にとって“人との接点そのもの”だった。

世界はそれを『たばコミュニケーション』と呼んだ。


禁煙を決意した理由

そんな私が禁煙を決意したのは、結婚し、子どもが生まれた頃だった。

赤ん坊を抱きながらたばこの匂いをまとっている自分に、強烈な違和感を覚えた。
さらに、自転車という趣味にのめり込んだことも大きい。

ロードバイクで長距離を走ろうとすれば、肺活量は命綱だ。
たばこを吸っていてはパフォーマンスが落ちるのは目に見えていた。

「自転車レースで優勝してぇ・・・!」


そうした思いが重なり、私はたばこをやめた。

ニコチンパッチを試し(効果なし)、ニコチンガムを噛み(効果なし)、
チャンピックスを試し(#死)、時には口さみしさで冷蔵庫を漁った。


禁煙について語ると一冊本が書けてしまうのでここでは割愛するが、
とにかくたばこを手放すことには成功した。

一番効いたのはこの本。
「読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー」である。
中古で300円なので、禁煙したい方は騙されたと思ってぜひ一読されたし。


しかし「喫煙所」とかいう聖域

だが、禁煙すればすべてが解決するわけではなかった。
新しい壁が立ちはだかったのだ。

それが、「喫煙所に行けない」問題である。


喫煙所はただ煙を吐く場ではなかった。
そこには社内の重要な“裏ネットワーク”があった。

  • 上司がポロッと漏らす本音
  • 他部署との情報交換
  • 公式会議には出ないような小さな意思決定

これらは机上の会議ではなく、喫煙所(聖域)の雑談で進んでいった。

職場でよく言われる言葉がある。

「仕事は会議室ではなく、喫煙所で進む」

私はそれを痛感していた。


禁煙した今の私には、そこに立つ理由がない。

「なんで吸わないのに来るの?」
「冷やかしに来たのか?」

そんな目で見られるのが怖くて、喫煙所から遠ざかった。

健康は得た。

しかし、喫煙所という“聖域”を失ったことで、
人間関係や情報から取り残されるストレスを抱えるようになった。

肺は綺麗になっていったが心は汚れていったのである。


私が試した「喫煙所サバイバルメソッド」


どうにかして喫煙所に戻りたい。

その思いから、私は数々の方法を試した。


1. ようかいけむり

最初に試したのは皆さんご存じ「ようかいけむり」。

ペンなどを咥え、これを手にすれば、
喫煙所で自然にたばこを吸っているように見える。

画像

しかし問題は、その入手困難性にある。
駄菓子屋にしか売ってない。コンビニで手軽にかえるたばことは大違いだ。

さらに駄菓子「ようかいけむり」(またはおばけけむり)は、2020年夏に堀商店が製造を終了した。

製造終了の理由としては、資材不足や経営者の高齢化が挙げられている。 現在流通している市場在庫をもって販売終了となっており、一部では定価を上回る価格で取引されている。

ただ、会話のきっかけにはなるので「話題を作る道具」としては意外と優秀だった。
いや、ごめん、うそ。初見の人には漏れなくドン引きされる。


2. お灸

次に挑戦したのは「お灸」。

喫煙所=健康を害する場所。
ならば、喫煙所=健康を守る場所に変えてしまえばいい。

⇩の合谷(ごうこく)にお灸をすることで、頭痛、歯痛、肩こり、眼精疲労、花粉症、便秘などの幅広い症状に効果が期待できる。

自律神経を整え、ストレス緩和やリラックス効果も得られるほか、血行を促進して疲労回復にもつながるとされている。

画像

喫煙所にも行けて、健康にもなる。
一石二鳥だ!!!!

当時の筆者は歓喜した。
ライターを持ち歩く理由ができるのもイイ。
#Zippoが好き
#Zippoでお灸に火をつける

画像

確かに浮くのだが、話題にはなる。
お灸の匂いは強烈で、ある意味たばこ以上に存在感を放つ。
携帯性の課題もある。

しかし、やはりこれはこれで、コミュニケーションのきっかけにはなった。
いや、ごめん、うそ。こちらも漏れなく初見の人にはドン引きされる。


3. トランペットのマウスピース

そして究極の挑戦。
トランペットのマウスピースだ。
700円で買える。


「肺活量を鍛える」という意味では筋が通っている。
さらには喫煙所でもアンブシュアの練習ができる。
なんてロックな野郎だ。


だが喫煙所でマウスピースを吹くと、当然音が出る。

「ぷぅーーっ」と鳴った瞬間、全員がこっちを見る。
その場は笑顔につつまれたが、会話の輪に自然に入ることは難しかった。

当然、笑いも1度きりだ。
2度目からは「なんだコイツうるせぇな」の視線に変化する。
リラックスするはずの場所においてはシンプルに騒音である。

かつ、こちらも漏れなく初見の人にはドン引きされる。
いや、ドン引きのレベルを超越してなんか事件の匂いがする。


4. STONs(深呼吸促進デバイス)

そして最近、落ち着いているのがコレだ。

これはたばこではない。
深呼吸促進デバイス」である。
れっきとしたガジェット。


詳細はこちら⇩にまとめている。

吸って、吐くだけ。
ニコチンもタールもない。

見た目はシンプルでスタイリッシュ。
喫煙所に持ち込んでも違和感がない。

「それ何?」「は?深呼吸促進デバイス?」
自然な会話のきっかけになるし、深呼吸によって気分も落ち着く。


喫煙所はリラクゼーション空間、という大前提にも即している。

私は今、このSTONsを大本命として使っている。
#なんとこれは初見の人にもドン引きされないのだ


それぞれの選択肢に意味がある

こうして振り返ると、どの手段も“失敗”ではなかった。

  • ようかいけむりは「喫煙所に立ちたい意思表明」の役割
  • お灸は「喫煙所で健康になる逆張り」の役割
  • マウスピースは「喫煙所で肺を鍛えるストイックさ」の役割
  • STONsは「自然に溶け込む」役割

どれもコミュニケーションのきっかけになり、
喫煙所に立つ理由を与えてくれた。

そのうえで、現在の私にはSTONsが一番フィットしている。
だが、それはあくまで“今の自分にとっての答え”であって、
他の選択肢を否定するものではない。


まとめ:「脱たばこ、でも喫煙所には行く」

禁煙は健康を手に入れるために欠かせない。
しかし「喫煙所に行けない」という副作用があることも事実だ。

私はいろんな手段を試し、笑われたり、浮いたりしながらも、
喫煙所とのつながりを模索してきた。

ようかいけむりも、お灸も、マウスピースも、STONsも。
どれもが選択肢であり、どれもがコミュニケーションを助けてくれた。


だから私はこう言いたい。

「脱たばこ、でも喫煙所には行く」

禁煙者にだって、喫煙所に立つ理由はあっていい。
そのためのツールは、人の数だけあっていい。

私にとっては今はSTONsが一番しっくりきている。
でもそれは、選択肢のひとつにすぎない。

健康を守りながら喫煙所文化に参加する。
それが、令和の新しいサラリーマンサバイバル術かもしれない。。。


おさらい:紹介した4つのアイテム

  • ようかい煙 ←現在は価格が高騰しているのでオススメはできない

  • お灸 ←モノ自体はめっちゃ良い。本気でオススメ。

ちゃんとしたマウスピースなら喫煙所QOL向上。
まじめにやりたい方はちゃんとしたマウスピースを。

たばこをやめたらトランペットにハマった話はまたどこかで⇩

最後までご覧いただきありがとうございました! 素敵なロードバイクライフをお過ごしください💡


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みんサイ

『ロードバイクで人生が変わった』経験から、その魅力を1人でも多くの方に伝えるべく情報発信中! ロードバイクに出会う前のある日クルマ通勤中に接触事故を起こす。過労により精神・肉体的に追い込まれ失意の中、再発防止のためチャリ通勤へシフトすべくロードバイクを購入、その魅力に衝撃を受ける。 たちまちドハマりすると精神・健康状態がみるみる超回復、自転車仲間も増えて仕事のパフォーマンスやプライベートにも好影響が。 チャリってスゴいわ!

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