2023年のバイシクル・オブ・ザ・イヤーは、トレック・マドンSLRに決定した。

トレック・マドンSLRは、高い剛性と軽量性を兼ね備えたロードバイク。
全てのパラメーターで高パフォーマンスを発揮したことが受賞の理由だと言う。
※価格は188万890円(完成車/マドンSLR 9 AXS Gen 7の場合)
歴代はどうなってるんだ?
ということで、今回は過去に日本バイシクルオブザイヤー受賞した車種をまとめてみた。
さて、あなたのロードバイクは選ばれているでしょうか???
Contents
これが歴代の日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー受賞車種だ!
初代バイシクル・オブ・ザ・イヤーは2018年!
2023年:TREK/MadoneSLR Gen7
2022年:ANCHOR/RP9
2021年:SPECIALIZED/S-WORKS AETHOS
2020年:CANNONDALE/SUPER-SIX EVO HI-MOD DISC
2019年:SPECIALIZED/S-WORKS VENGE
2018年:GIANT/PROPEL ADVANCED SL 0
そもそもBicycle of the year Japanとは?
自転車雑誌「Bicycle Club」主催、
その年に発売された自転車の中から最も優れた自転車を選ぶ賞である。
「バイシクル・オブ・ザ・イヤー」は毎年10台の候補がバイシクルオブザイヤーにノミネートされる。
選考方法は、9人の選考委員が各10ポイントを持ち、それをいくつのモデルに分配しても構わないが、1モデルへの配点は最高3ポイントまでとなる。
各モデルの得点を集計し、最高得点を得たモデルが「バイシクル・オブ・ザ・イヤー」と決定される。
2023年:トレック・マドンSLR Gen7
シートチューブの隙間におにぎり入れたい

Madone SLR 9 AXS Gen 7について
世界をリードするトレックのエアロロード「マドン」が2022年にフルモデルチェンジを果たした。
2018年に登場した第6世代から4年の歳月を経て第7世代へと進化。第6世代のマドンSLRと比較して19ワットのパワーセーブを達成し、時速45kmで1時間走行時に前作比で60秒ものタイム短縮を実現。また、バイク全体で300gの軽量化も果たし、大きく進化を遂げた新型マドンSLR。IsoFlow(アイソフロー)と呼ばれるシートチューブに大きく空洞が設けられた特徴的な構造を採用し、近未来的なスタイリングを実現している。
バイクの走行性能、空力性能を評価して、「非の打ち所のない圧倒的完成度」(難波賢二)や「いい意味で見た目を裏切る走り トレックの高い技術力に脱帽」(吉本司)といったコメントが寄せられた。
2023年その他ノミネートバイク9台
キャノンデール/シナプス カーボン 1 RLE
キャニオン/アルティメット CFR
サーヴェロ/S5
サーヴェロ/ソロイスト
チャプター2/ココ
コルナゴ/C68 ディスク
ラピエール/ゼリウス SL 8.0
トレック/ドマーネ SLR
ヨネックス/カーボネックス SLD
※点数確認中
2022年:アンカー・RP9・・・18点
日本の誇る技術の集大成!

RP9について
いままで 5回開催されてきたバイシクル・オブ・ザ・イヤーの歴史のなかで、 日本ブランドがベスト10にノミネートされたのも初めてのこと。
そしてアンカー・ RP9は海外ブランドとの激戦を制して、日本ブランドとして初めて受賞することとなった。
その評価として大きかったのは、速さだけではない走りの質の高さ。
「軽快な反応性を生む硬さをもちながら、脚への優しさも感じるバランスのよさ」、「脚当たりのよさと世界トップレベルの性能をここまでバランスさせたフレームは少ない」などという審査員たちのコメントが寄せられた。
RP9について忘れてはいけないのが、そのバックボーンが東京2020のトラックバイク開発にあったこと。
五輪という世界的スポーツイベント、さらに母国日本開催、しかも競輪発祥の地である国として「世界レベルのトラックバイク製作」が、日本代表とアンカーに課せられ、そのなかで生まれたシステムや技術が「フラッグシップとなるロードバイク RP9の製作」に惜しげもなく注ぎ込まれている。
2022年その他ノミネートバイク9台
ビアンキ・スペシャリッシマディスク・・・15点
カレラ・フィブラディスク・・・3点
サーヴェロ・R5・・・4点
チャプター2・トア・・・12点
ルック・795ブレードRSディスク・・・8点
メリダ・スクルトゥーラ チーム・・・9点
オルベア・オルカエアロ・・・5点
ピナレロ・ドグマF・・・13点
ヨネックス・カーボネックスHRディスク・・・3点
2021年:スペシャライズド/エートス・・・20点
マジで軽い。UCI規定無視の完成車6.36kg。

S-WORKS AETHOSについて
トップモデルはトップレーシングバイク。それが常識だったロードバイクの世界にあって、レースではない新しい価値観に目を向け、そこにスーパーコンピューターによる開発手法など、最新のテクノロジーをすべてつぎ込んだのが、このエートスである。
勝つためのバイクではなく、走ることを楽しむためのロードバイク。
そのコンセプトを追求した結果、ディスクブレーキでありながら6.36kg(54サイズ)という、UCI規定を下まわってしまう驚異の軽さを身に着け、そのうえで破綻のない剛性バランスを実現。
レーシングバイク一辺倒のハイエンドバイクの世界に一石を投じたエートス。
今後のロードバイクシーンの行方に大きな影響を与えるのは間違いないと評された。
2021年その他ノミネートバイク9台
BMC・チームマシーンSLR01・・・5点
キャニオン・エアロードCFR・・・9点
サーヴェロ・カレドニア5・・・12点
フェルト・AR FRD・・・2点
ジャイアント・TCRアドバンスドSL0ディスク・・・17点
メリダ・リアクト チームE・・・5点
リドレー・フェニックス・・・4点
スペシャライズド・Sワークス ターマック SL7・・・8点
トレック・エモンダ SLR9・・・18点
2020年:キャノンデール/スーパーシックスエボ HI-MOD DISC・・・16点
「ほんとうのロードバイクの魅力を追求した一台」

SUPER-SIX EVO HI-MOD DISCについて
スーパーシックスエボは、軽量高剛性というこれまでのアイデンティティーに加え、エアロ性能、さらには快適性にも目を向けたモデル。
真のオールラウンダー、真のロードバイクとは何かということを世に問う意欲作といえる。
主要パーツを自社ブランドでかため、その目指す目標に向けてトータルインテグレーションを進めた。
ケーブル内装化、フレームチューブ形状の最適化によるエアロ化、さらに快適性アップのための「セーブ」コンセプト採用など、考えられる技術のすべてを投入している。
派手なギミックのない、しかしその本気が全身から感じられる一台が、2020年のイヤーバイクの栄冠に輝いた。
2020年その他ノミネートバイク9台
BH・G8ディスク・・・2点
キャニオン・ アルティメットCFエボディスク・・・11点
コルナゴ・V3-RS ディスク・・・3点
デローザ・メラク・・・2点
オルベア・オルカM10i LTD-D・・・12点
ピナレロ・ドグマF12ディスク・・・10点
スペシャライズド・Sワークス ルーベ ・・・14点
トレック・ドマーネSLR9・・・11点
ウィリエール・ゼロSLR ・・・9点
2019年:スペシャライズド・ヴェンジ・・・12点
Vengeにあらずんばロードバイクにあらず

S-Works Vengeについて
当時、速い人はみんなVengeに乗ってた。
自社に風洞実験施設を建設するなど、エアロダイナミクスの追求において、唯一無二の存在といえるスペシャライズド。
初代の誕生から7年、3作めとなるエアロロードのヴェンジは、これまでで最も革新的なモデル。
新設計のフレームは、オールラウンドモデルのターマックSL5ディスクよりも軽量であり、前作のヴェンジヴァイアスよりも40㎞の走行で8秒タイムを短縮できる優れた空力性能を実現している。つまりエアロダイナミクスのみならず、レーシングバイクとして求められるその他の要素まで、高いレベルに押し上げたのだ。
新型ヴェンジ開発の起点となったのが、何千とおりものチューブ形状をエアロダイナミクスや表面積、剛性を分析し最適化する、専用ソフトウエアが導き出したフリーフォイルライブラリーと呼ばれるコレクションだ。
これをベースとして、エアロダイナミクスだけでなく、剛性や重量、そして快適性のカギとなる縦方向のコンプライアンスまでも両立させた。
ディスクブレーキ専用となり、ケーブル類をハンドルに完全に内装するSワークスエアロフライIIもフレームと同様のプロセスで開発。トータルで完璧なバイクへと仕上げられている。
2019年その他ノミネートバイク9台
バッソ・ディアマンテ・・・3点
BMC・タイムマシーンロード01スリー・・・11点
キャノンデール・システムシックス ハイモッド・・・4点
サーヴェロ・S5 ディスク・・・6点
コルナゴ・C64 ディスク・・・4点
ジャイアント・ディファイ アドバンスド・・・7点
ラピエール・ゼリウス SL アルチメイト・・・9点
ピナレロ・プリンスFX・・・3点
トレック・マドン SLR9 ディスク・・・11点
混戦ですね・・・。
2018年:ジャイアント/プロペルアドバンスド SL0 DISC
サドルがね、キマってるんすわ

PROPEL ADVANCED SL0 DISCについて
「完璧にチューニングされたピアノが奏でるショパンのような、これ以上ないほど繊細で完成された走り」
混戦を制したジャイアント・プロペルアドバンスドSL0ディスクは、次点のルック・765ヒュエズ、スペシャライズド・Sワークスターマックを僅差で退けての受賞。
結果的にはプロペルの「時代性」が評価された結果となった。
スペック的にはホイール、タイヤ、ハンドルといったパーツを自社で同時開発していることに注目。
トータルインテグレーションを高めて総合的な性能を求めたことによる、全体的なバランスの高さも特筆すべき。
2018年その他ノミネートバイク9台
BMC・チームマシーンSLR01
キャノンデール・シナプス ハイモッドディスク
サーヴェロ・R5
コルナゴ・V2-R
LOOK 785 HUEZ RS
メリダ・リアクトチームE
ピナレロ・ドグマF10
スペシャライズド・Sワークス ターマック
トレック・エモンダ SLR
まとめ
本記事では過去に日本バイシクルオブザイヤー受賞した車種をまとめてみた。
どのバイクも甲乙つけ難く、
また、惜しくも受賞に至らなかったノミネートバイク9台も非常にレベルが高い。
なんだか、毎年レベルが高すぎて「ボジョレヌーボー」のキャッチコピーみたく見えてきたのは私だけ・・・?
が、やはり私にとっては今の愛車が毎年間違いなくバイシクルオブザイヤーである。
皆様はいかがですか?
【追伸】 YouTubeでも発信しています。チャンネル登録いただけると嬉しいです💡
にほんブログ村